2014年 04月 05日 ( 1 )

鴫原 一穂

この春の高校野球
優勝した平安高校の校歌の中に
鴫原一穂の名前をみつけた
f0014980_17532229.jpg


私が二十歳を過ぎたばかりの頃
岡山の「雪国」という酒場で
この人と出会った

カウンターと炉辺のようなものが2つある
狭くて、薄暗い、
おせいじにも綺麗とはいえない
居酒屋「雪国」

鴫原一穂はこの酒場の店主で
彼を慕う人がこの店に集まり、
狭い店はいつも人で溢れ、
集まる人々は皆一様に
この人を先生と呼んで
この先生に会うのを楽しみに
通っていたような気がする

二十歳の小娘だった私が
何でこの店を気に入ったのか?
仕事帰り、毎夜この店に通いつめ
いつの間にかこの店の
カウンターの中~
先生の隣にいた
簡単な手伝いをして、ただ酒を飲み
店に集まる個性的な人々の
尽きることのない会話を毎夜
楽しんでいた
今思えば、夢のような毎日

この店を始める前には
京都に住み、
平安高校の先生をしていたと
誰からか、聞いた
校歌の詩は先生もものだと、
この頃聞いていたものだ

絵を描くのが上手で、歌を歌うのが大好きで、
剣菱という酒をこよなく愛し
おしゃべりでないのに、人が集まり
集まる人を幸せな気持ちにしてくれる
大きな大きな人

児童文学していた人だとも聞いてもいたが
二十歳の小娘にはその頃の先生がすべてで
あまり興味もなかった

ただ、ちょっと絵が好きで、
夜遊びする若い娘の私を
この店にくる大人が羨むほど可愛がってくれたのは
先生には別れて住む娘がいて
その娘に私をだぶらせていたのかもしれない

私はこの店で今の主人と知り合い、雪国を、
そして岡山を離れた
それから何年かが経ち、
先生は亡くなった知らせが届いた

平安高校の校歌で先生の名を見つけたとき
あっ、とある事がひらめいた
インターネット、ネットの今の世界で
鴫原一穂と検索すれば
このパソコンの中で
先生がみつかるかもしれない
懐かしい先生に、出会えるかもしれない

いっぱいいましたよ、先生は(^^)
本や、詩の本をいくつか出していました

そして、先生を先生と呼ぶ上野瞭という人の
思い出を書いた文章もみつけた、
そこには、私の知らない、京都の時代の先生がいて
先生が背負っていた、重いものを見た気がした


今頃ネットがね、
私を昔の先生に会わせてくれるなんて
なぁんか不思議な気持ちです

この仏さま、
先生が作って、私にくれたもの
f0014980_17532339.jpg

手が欠けてしまいましたが
ずーっと、傍にいてくれてます
先生・・・
先生の昔、ちょっと覗いてしまいましたよ
恥ずかしいですか~(^^)
[PR]
by c-obasan | 2014-04-05 17:51 | Comments(1)